今週金曜日から、「親子聖書日課」は7巡目に入る。始めたのは、1988年10月2日であるから28年に及ぶ。「こち亀」の40年間の連載には及ばないが、1463号に達し、10,241日休むことなく続けることができた。なぜ、これほど長く続けることができたのか。それは聖書日課を日々の糧として用いて下さっている教会員に支えられ、励まされてきたからだ。1号から休まず続けて下さっている方がいる。求道中の時代から、又、バプテスマを受けてから、続けて下さっている方がいる。毎年、20名以上の方が皆勤賞を頂くほど、聖書日課に親しみ、それが信仰の大きな原動力になっている。これは、他の教会では見られない、上尾教会の特徴である。
1号の冒頭にこう記した。「聖書は、丁度食事を食べるのと同じです。毎日読むことによって、健康で、たくましく、やさしい心が育ちます。家庭で、お母さんやお父さんと一緒に読めるように、聖書日課を作りました。短い箇所ですので、朝起きた時、寝る前に読んで、問題に答えて下さい。又、一週間起こったことで、楽しかったこと、悲しかったこと、何でも気がついたことを、下の感想欄に書いて下さい。又、祈って欲しいことがあったら、それも書いてね。そして、この聖書日課を日曜日ごとに持ってきて、聖書日課箱に入れて下さい。牧師先生がみんなの書いたのを見て、○をつけて返します。がんばったお友だちには、クリスマスに素敵なプレゼントもありますよ。早速、今日から始めましょう。ヨーイ・ドン!」
「食育」が大切だと言われる。「3歳までの食経験は、その人の一生の味覚を左右する」と言われ、好きな物を食べさせるのではなく、栄養になる物をしっかりと食べさせると、子供の味覚は安定し、健康な体と心が作られていくとのこと。聖書は「霊の糧」であるので、食育といってもよい。ユダヤ人の家庭では、申命記6章を今日も実践しているので、考える力・創造する力・対話する力・解決する力などが養われ、信仰の継承に繋がっている。ひらがなが読めれば、聖書は読める。是非、お子さんやお孫さんと一緒に「聖書日課」を始めて、心豊かな生き方を味わって頂きたい。
「聞け、イスラエルよ。我らの神、主は唯一の主である。あなたは心を尽くし、魂を尽くし、力を尽くして、あなたの神、主を愛しなさい。今日わたしが命じるこれらの言葉を心に留め、子供たちに繰り返し教え、家に座っているときも道を歩くときも、寝ているときも起きているときも、これを語り聞かせなさい。更に、これをしるしとして自分の手に結び、覚えとして額に付け、あなたの家の戸口の柱にも門にも書き記しなさい。」申命記6:4-9。