11月11~13日、天城山荘において「第61回定期総会」が、全国から約300名の代議員が出席して行われた。「希望の源なる神に従う~和解のつとめに仕える」という標語の下で熱心に協議がなされ、16に上る決議がなされた。その中でも大きな喜びに包まれたのは、北九州にある「豊前キリスト教会」が連盟に加盟したことである。1951年に家庭集会から始まり、幾たびもの困難を乗り越えて、64年目にして教会組織され、連盟に加盟された姿に、会場からは割れんばかりの拍手が鳴り響いた。
しかし、残念なことに、「横浜国際バプテスト教会」「東京バプテスト教会」が信仰上の立場の違いを理由に、連盟から脱退したことである。連盟は、様々な違いを認め合い、受け入れ合い、多様な姿を喜び合いながら歩む協力伝道体であることを確認しあった。
「2016年度連盟活動方針、並びに活動計画」が審議された中で、諸教会が今直面している課題、例えば会員数の減少、高齢化、青少年育成、経済的困窮なども話し合われ、協力伝道によって支え合っていく活動計画が承認された。来年5/4-6には、「全国礼拝音楽研修会」が天城で開催されることになった。尚、「中長期大綱」策定時点の協力伝道献金予算1億7千万円には届かなくても、2014年度の1億5千万円は何としても超えて、活動計画が推進できるように励んでいきたいと確認しあった。
「戦後70年に関する信仰声明」や「SEALDsの学生その家族への“殺害予告”に対する抗議声明」も承認された。「戦後70年に関する信仰声明」では、主な項目としては、①私たちは、侵略戦争に協力した罪責を告白し、日本の戦争責任を覚え続け、継承する。②「戦後」を生きる私たちは、平和憲法を守り、安保法制に反対する。③私たちは神の国の到来を信じ、真の「終戦」「戦後」をめざし、平和をつくりだす主の体として歩む。文言の修正については、理事会に一任することとなった。「SEALDsの学生その家族への“殺害予告”に対する抗議声明」では、連盟の牧師一家に対して、匿名による「殺害予告」という卑劣な脅迫がなされた。それは憲法で保障されている言論と思想信条の自由を封殺しようとする行為である。基本的人権に関して遵守義務を政府に求める。
「バプテスト誌」がもっと多くの方に読まれるために、どのような紙面づくりがよいのか、又、2017年度には「連盟結成70年」を迎えるので、連盟結成の意義を共有するために、どのようなことを希望するか、その取り組みについても協議がなされた。協力伝道の豊かさと喜びを味わう総会となり、希望を抱いて帰路に着くことができた。