私にとっての平和           教会員

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「平和」と聞いて何を思い浮かべるでしょうか。戦争、苦しみ、笑顔、子ども、家族、・・・。人によって思い浮かべることは違うと思います。小学生に聞くと、戦争がなく普通の生活を送ることが平和だと感じている子が多いです。学校では、国語の教科書に戦争を題材にした物語が載っていたり、社会の授業で歴史について学んだり、資料館などへ見学に行って話を聞くなど、戦争や平和について考える機会があります。戦争していた時代の世の中の考え方、人々の暮らし、子どもたちの生活など、現在との違いに驚き、命の尊さについて考え、戦争のない現在が平和であると実感します。私もそうして平和学習をしてきました。

しかし今、「平和」と聞いて、私は一番に「神様」を思い浮かべました。戦争などのすべての争いは一人一人の小さな醜い感情から始まり、広がっていくと思います。自分にも醜い感情があり、他者を傷付けてしまうことや、自己中心的な考えで行動することがあります。教会や神様から離れる時期もありました。しかしそんな私でも礼拝に導かれ、聖書の言葉と向き合い、賛美をすると、崩れていた心が落ち着いていくようでした。幼いころから神様を信じ、神様に繋がっていた私は、平和とは自分の心が平穏である状態、「心の平和」と感じるようになったのです。

「貧しい人々は、幸いである、神の国はあなたがたのものである。今飢えている人々は、幸いである、あなたがたは満たされる。今泣いている人々は、幸いである、あなたがたは笑うようになる。」ルカによる福音書6章20~21節

神は私たちの心に寄り添い、満たしてくださる方です。そのことに気づいた時、心の平安を感じ、すべてを委ねて生きていく決心がついたように思います。自分の心が乱れて平穏でない時も、神に祈り求めていきたいです。自分だけでなく、家族や友人、そしてすべての人が「平和」と聞いて、「神様」を思い浮かべるようになることを祈ります。