神のために力を合わせて働く 沖縄伝道隊・開会礼拝での秋山牧師の宣教

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私がここに最初に来たのは、14年前の2003年1月の事。米軍跡地が返還されて間もない頃で、当時ここは更地であった。連盟がこの土地を購入し、私が宣教部からの依頼で会堂建築に携わることになった。既に、岡田先生ご夫妻が隣の浦添市で開拓伝道を始めていたので、その集会室であったパン屋の2階で、どんな会堂を建てたらよいか話し合いを重ねた。連盟が沖縄に初めて拠点開拓をするので、様々な集会に使えるようにと建築士に依頼。その要望に、「ショーウインドーのような教会ですね」と言われた。そして、翌年の6月、完成目前の会堂を見た時に感動した。丁度、十字架を吊り下げている最中だったので、命が吹き込まれたように感じた。

会堂は建っても、教会を建てることは至難の業である。上尾教会も株分けのない中で苦闘したので、那覇新都心教会も困難が予測された。私たちにもできる支援をしたいと願い、献堂式や連盟主催の伝道隊、2013年1月「教会組織感謝礼拝」にも上尾教会から兄弟姉妹を派遣した。そして、那覇新都心教会の皆さんが、忍耐強く教会形成に励んでこられた姿を見ることができた。又、沖縄から見える平和の問題を発信してくださり、6月の「ヌチドゥ宝の日」礼拝では、沖縄の声に寄り添って祈りを捧げている。又、普天間基地ゲート前での「ゴスペルを歌う会」に連帯して、首相官邸前での「ゴスペルを歌う会」にも参加している。那覇新都心教会との繋がりを通して、協力伝道の素晴らしさや平和の福音に生きることの大切さを教えられてきた。

さて、1コリント3:9では「わたしたちは神のために力を合わせて働く」ことの大切さを教えている。「力を合わせて働く」ということは、自分一人ではできない。お互いが力を合わせなければできない。しかもその目的は一つである。「神のために」この目的がはっきりしているからこそ、「合わせる」ということの意味もはっきりしてくる。この伝道隊の目的も一つ、それは「神の教会である那覇新都心教会のために力を合わせて働く」と言ってもよい。又、私たちは「神の畑」である。私たちは作物ではなく畑である。私たちという畑に作物が実を結ぶように、働いてくださるのは神である。ですから、私たちは、神が働いてくださる場所である。自分が働く場所でも、他の誰かが働く場所でもない。この伝道隊では、神が私たちの内にどのように働いて、実を結んで下さるか、又、教会を建て上げてくださるか期待しながら、奉仕したい。お互いに力を合わせて、神の教会である那覇新都心教会のために働こうではないか。