相互訪問の恵み

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本日、相互訪問のために宇都宮教会の皆さんをお迎えして、一緒に礼拝を捧げる機会が与えられたことは、とても感謝なことである。この相互訪問は、2008年から始まった。その年に開催した「北関東地方連合/結成40周年大会」で、「出会い・交わり・協力伝道」の大切さを確認した。そして教会間で、この「出会い・交わり・協力伝道」を推進したいという思いが与えられ、具体的な提案を伝道委員会から諸教会にしたのが「相互訪問」であった。訪問先の教会の礼拝で、賛美や証、宣教の奉仕をし、交わりの時には、教会が用意してくださる昼食も楽しみながら、教会の歩みや活動を紹介したり、又、教会学校研修会や教会音楽研修会など学びの時をもってきた。連合には21の教会/伝道所があるが、今では殆どの教会が参加している。

上尾教会もコロナ前までは毎年のように相互訪問に参加してきた。川越教会、宮原教会、太田教会、所沢教会、筑波教会、朝霞教会、東海教会、太田ビジョン伝道所、大宮教会、水戸教会、日立教会、新潟主の港教会とよき出会いと交わり、協力伝道が生まれてきた。訪問して、気づかされることの何と多いことか。受付の対応や礼拝での賛美や祈り、教会学校での学びには、奉仕者の献身的な姿がそこにはあった。教会の取り組んでいることを見たり聞いたりすることによって、大きな刺激とチャレンジを受けた。上尾教会の奉仕者も、礼拝賛美や奏楽のための研修で大変喜ばれた。

相互訪問の恵みは尽きない。それは、お互いの教会を知ることである。どんな場所に教会が建っていて、どんな方々がいるのか、訪問してみないとわからない。又、牧師が一人で行くのとは違って、複数で行くと、様々な出会いと交わりが生まれる。連合の小羊会からも相互訪問に子どもも一緒に参加させてほしいとの要望が出されたが、子どもたちも相互訪問でお友だちを作ることができる。相互訪問を通して、自分(自分の教会)を知る機会が与えられ、自分(自分の教会)を見つめ直せる。相互訪問は、新たな気づきが与えられる大変よい機会となっている。嬉しいことに、北関の相互訪問が祝されていることを聞いた他の連合の教会間でも相互訪問が広がっている。

少子高齢化が進み、担い手不足に悩む教会にとって、今日の宣教は、一教会では担いきれない。教会が協力し合って、お互いの賜物を生かして、共に成長し合っていきたい。そのために、相互訪問は大きく用いられると期待する。「わたしたちは神のために力を合わせて働く者であり、あなたがたは神の畑、神の建物なのです。」Ⅰコリント3:9