今年も「災害訓練」の日を迎えた。4月の熊本地震や先週の台風は、大変な被害をもたらしたが、日頃からの災害訓練はとても大切であると痛感した。災害を防止には、自助、公助、共助が大切である。自助は、自分の命は自分で守ること、公助は国や自治体といった公の助け、そして、共助は共に助け合うということである。
まず自助であるが、日頃から防災のために、自分の住む場所がどのような災害リスクが潜んでいるのかを把握し、そのための備えをしておくことである。上尾教会の建っている地域は、高台にあるため、水害の心配はまずないとのこと。やはり、地震のために、室内の地震対策(転倒防止・移動防止・落下防止)が必要である。後でやればよい、面倒だから、お金もないと、対策を怠りがちだが、この機会に改善したいものである。又、避難用品(非常持出品)をリストを基に常備しておくこと。これを常備しておけば助かるというものを、お互いに分かち合っていただきたい。
公助を得るためには、情報をつかんでいること、又、その情報を共有しているこ
と、避難所はどこにあるのか、給水場所や仮設トイレはどこにあるのか、市政だよりで把握しておく、又、家族とも共有しておくことがいざという時には役に立つ。
共助こそ、教会の出番ではないだろうか。教会員の多くは、市内、又は隣接する市に住んでいるが、災害が起こった時は、真っ先に安否確認したい。東日本大震災の時も、電話は不通になったが、自転車や車を使って確認でき、必要な助けがないかを伺うことができた。不安な時に、顔を合わせるだけでも大きな励ましとなった。浦和教会では、帰宅難民のために、教会を24時間開放し、休憩場として提供したことを伺った。上尾教会もいざという時には、被災者を受け入れる教会となりたい。
そのために、子供たちと楽しみながら共助の活動ができたらと願う。防災センターに行って、暴風雨体験・地震体験・火災煙体験をする。BBQ体験で火起し、保存食を食べる。会堂にジョイントマットを敷き、ダンボールで仕切りを作り、お泊りする。高齢者の方をモデルに肩もみを、話しかけなどのボランティア体験をする。来週の敬老祝福式はそのよい機会かもしれない。備えあれば憂いなしである。日頃から共助の生き方を身に付けてこそ、災害の時に、それが大いに役立つであろう。
「愛によって互いに仕えなさい。」ガラテヤ5:13、「互いに重荷を担いなさい。」6:2。