国際結婚15年目、日本に住んで7年目の私にとって、毎年8月になると複雑な感情を抱きます。なぜかと言うと、今から76年前の8月、この国の人々は地球上、唯一の核兵器により沢山の方が犠牲になった国の悲しい国民になり、その反面、韓国は独立と共に、イデオロギーによって一つだった国・家族が二つの国・家族に分かれた悲しい国の国民になったということについて色々と考えてしまう時期だからです。
過去の私は、大学を卒業する時まで、今では私の第二の故郷であるこの国が嫌いでした。理由も分からず、この国の人も嫌いな人でした。思い返して考えてみると、たぶん「強い力を持つ人が弱い人の物を奪っても大丈夫だ」という思考のナショナリズムとインペリアリズム(帝国主義)が蔓延だったその時代に、強い国に主権を渡した弱い国で生まれた国民であったという理由だけで、相手国とその国の国民が嫌いだったのたと思います。
複雑な日・韓の歴史的な関係で、私たち夫婦は新婚の時、韓・日のスポーツ試合がある場合、お互いに成長環境、文化、教育、価値観の違いによって単純なスポーツ試合であるにもかかわらず意見のトラブルが多かったです。
現在の私は、心深く配慮してくれる沢山の日本人から、その時代の日本人の痛みを知り、その時代の韓・日の国民がお互いに可哀そうな存在だったこと、そして今でもそのままなのだと感じています。
このように憐れに思えたのは、神様が教えてくださった御言葉を通して、お互いに赦し合っていかなければならない関係であることと、両国の国民が愛されるために生まれた存在であることを分かるようになったからです。
「互いに親切にし、憐れみの心で接し、神がキリストによってあなたがたを赦してくださったように、赦し合いなさい。」エフェソの信徒への手紙4章32節
「서로 친절하게 하며 불쌍히 여기며 서로 용서하기를 그리스도안에서 너희를 용서하심과 같이 하라.」에베소서 4장 32절」
神様が私たちを「憐れみ」で愛してくださったように、人との関係や、国と国の関係で「憐れみ」を通して、相手を理解し、愛し、赦すことこそ、平和を守れる根幹になるのではないでしょうか?