協力伝道の豊かな恵み

Home / 週報巻頭言 / 協力伝道の豊かな恵み

「協力伝道」という言葉は聖書にはないが、教会間の協力ということは、使徒言行録の中に見つけることができる。エルサレム教会は、迫害を受けている中で、アンティオキア教会のために働き人を送り出し、それによってアンティオキア教会は成長した。ただアンティオキア教会は、エルサレム教会から支援を受けるばかりではなかった。ユダヤに大飢饉が起こった時、アンティオキア教会は、エルサレム教会の人たちに援助の品を送った。その支援と共に、アンティオキア教会はバルナバとパウロを送り出した。それはアンティオキア教会にとって経済的にも人的にも、大きな決断が必要だったが、聖書は、この出来事を当然であるかのように伝える。

このように使徒言行録を見ると、教会が色んなものを分かち合うということは、当たり前のことだった。働き人を派遣し合い、献金や援助という形で持っているものを分かち合った。自分の教会のことだけを考え、自分たちの仲間だけを支えるというような孤立した教会ではなかった。遠く離れて、互いの様子が伝わりづらい状況の中でも、互いに結び合わされて、協力伝道を惜しまないつながりがあった。上尾教会も連盟の協力伝道によって経済的にも人的にも多くの支援を頂き、沢山の恵みに与ってきた。その恵みに応えて、私たちの教会も協力伝道に励んでいきたい。

現在、連盟は機構改革に取り組んでいる。以前のように、経済的にも人的にも全国の諸教会を支援するという形は終わり、それぞれの教会が主体的に協力していく形へと変わってきた。今年度を含む中期(~2026年度)の主題として、「今、共にキリストを証しするために、新たな『自立と協力』」を、副題に「各個教会・地域が主体となる協力伝道へ」を掲げて歩むことになった。その主題の下、1.各個教会・地域主体の協力伝道、2.多様な声が響き合う連盟、3.協力伝道献金体制の確立、を目指す。

教会員と財政が減少し、働きを担う人材不足など諸教会・伝道所が厳しい状況に直面している現在、教会の存在自体が揺るがされている。そんな中、「協力伝道献金体制」を確立していこうとする連盟にあって、キリストを証しするために協力し合える喜びを再確認し、そこに向かって祈りを結集する必要がある。そして、共に協力伝道の働きを担い、協力伝道献金の目標額が達成できるよう、励まし合い、捧げ合っていきたい。この協力伝道週間を通して、教会・伝道所のために祈る、「祈りでつながる協力伝道」の交わりの豊かさを見出す時として、大切に守っていきたい