今年も世界宣教の働きを覚える「世界バプテスト祈祷週間」を迎えた。この一週間は、私たちの目が世界に広げられる時でもある。現在、インドネシア派遣宣教師として野口日宇満・佳奈夫妻、カンボジア派遣宣教師として嶋田和幸・薫夫妻、シンガポール国際日本語教会に伊藤世里江牧師、アフリカのルワンダに国際ミッションボランティアとして佐々木和之・恵夫妻が働いている。またその働きを直接的に支えるスタッフの方々がおられる。そして、それらの働きを支えるために、私たちの祈りと献金が求められている。
時々、国内伝道も大変なのに、国外伝道のために多額の献金を使用するのはいかがなものか、と言われる方がいる。しかし、主は「全世界に行って、すべての造られたものに福音を宣べ伝えなさい。」マルコ16:15と命じられ、この主の言葉をまともに聴いた弟子たちがいたからこそ、また宣教師たちがいたからこそ、福音が私たちの所にまで伝えられ、私たちは主の救いに与ることができた。「宣べ伝る人がなければ、どうして聞くことができよう。遣わされないで、どうして宣べ伝ることができよう。」ローマ10:14-15と語られるように、いつの時代も「宣べ伝る人」「遣わされる人」が必要なのである。
「宣べ伝る人」「遣わされる人」とは、個人の業ではない。登山家の登頂を支えるために、環境を整備するシェルパのサポートが必要であるように、宣教師を支えるためにも、後方支援が必要である。宣教師が安心して現地で働けるように、またお子さんたちが教育を十分に受けられるように、私たちは祈りをもって支えていきたい。
そのために、「福音のためなら、わたしはどんなことでもします。それは、わたしが福音に共にあずかる者となるためです。」1コリント9:23と語ったパウロのように、福音のために私たちも自分にできることを喜んで行っていきたい。私たちも日々の生活の中で、福音を宣べ伝え、また世界宣教の働きを覚えることである。ルワンダの佐々木和之・恵夫妻の働きなどは支える会に加入することによって、ニュースレターを通して、その働きを詳しく知ることができる。知る・祈る・共有する、それによって私たちも世界宣教につながることができるのである。