世界バプテスト祈祷週間を迎えて

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世界バプテスト祈祷週間は、アメリカ南部バプテストのロティ・ムーン宣教師を記念して始められた。彼女は1873年、33歳の時から70歳で召されるまで37年間、中国での福音宣教に励んだ。彼女は「中国の人々の救いのために祈ってほしい、中国の人々の暮らしのために献金してほしい、中国に更なる宣教師を送ってほしい。」との願いを南部バプテストの女性たちに伝え、それに応えるかたちで、「ロティ・ムーン・クリスマス献金」の活動がなされた。その信仰を受け継ぎ、1931年に、日本バプテスト女性連合の前身である婦人会同盟によって世界バプテスト祈祷週間が開始され、その後もバプテストの女性たちの中心的活動として継承されてきた。

現在、世界各地で下記の方々が宣教に励んでいる。6月に上尾教会で奉仕してくださった野口日宇満・佳奈インドネシア派遣宣教師は、神学校と教会に仕え、伝道者の育成に励んでいる。嶋田和幸・薫カンボジア派遣宣教師は、子ども伝道に尽くしているが、来年3月に8年間の働きを終える。国際ミッション・ボランティアの佐々木和之さんは、ルワンダの大学で平和学を教え、平和を担う若者を育て、恵さんは、和解と共生のためにツチ、フツの女性たちと「ウムチョ・ニャンザストア」を運営している。そこで生まれた素敵な製品をネットでも購入できる。17年間、タイ派遣宣教師であった日高嘉彦さんは、昨年「新・聖書ヘブライ語―タイ語辞書」を出版し、神学校で用いられている。今でも日本からオンラインでタイの神学生に旧約聖書を教えている。それぞれの国へ、必要している働き人を日本バプテスト連盟から派遣しているが、益々、働き人を送ってほしいとのリクエストが来ている。

「宣べ伝る人がなければ、どうして聞くことができよう。遣わされないで、どうして宣べ伝ることができよう。」ローマ10:14-15と語られるように、いつの時代も「宣べ伝る人」「遣わされる人」が必要である。そのために、「福音のためなら、わたしはどんなことでもします。それは、わたしが福音に共にあずかる者となるためです。」Ⅰコリント9:23と語ったパウロのように、福音のために私たちも自分にできることを喜んで行っていきたい。それは、日々の生活の中で、福音を宣べ伝え、世界宣教の働きを覚えて祈りと献金を捧げることである。それによって私たちも世界宣教につながることができる。女性連合は今年度、目標献金額を3,500万円とし、上尾教会の女性会は、15万円の献金目標額を掲げ、惣菜バザーも行い、祈りつつ捧げて行きたい。