世界バプテスト祈祷週間を迎えて

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世界バプテスト祈祷週間は、アメリカ南部バプテストのロティ・ムーン宣教師を記念して始められた。彼女は1873年、33歳の時から70歳で亡くなるまでの37年間、中国での福音宣教に尽力を注いだ。彼女は「中国の人々の救いのために祈ってほしい、中国の人々の暮らしのために献金してほしい、中国に更なる宣教師を送ってほしい。」との願いを南部バプテストの女性たちに伝え、それに応えるかたちで、「ロティ・ムーン・クリスマス献金」の活動がなされた。その信仰を受け継ぎ、1931年に、日本バプテスト女性連合の前身である婦人会同盟によって世界バプテスト祈祷週間が開始され、その後もバプテストの女性たちの中心的活動として継承されてきた。

現在、様々な困難に出会いながらも世界各地で下記の方々が宣教に励んでいる。インドネシア派遣宣教師として野口日宇満・佳奈夫妻、カンボジア派遣宣教師として嶋田和幸・薫夫妻、アジア・ミッション・コーディネーターとして伊藤世里江シンガポール国際日本語教会牧師、アフリカのルワンダに国際ミッションボランティアとして佐々木和之・恵夫妻が働いている。『国外伝道ニュース』に「コロナ感染の収束を願ってきましたが、今年も感染が継続しています。この間、国外伝道の働き人もまた、幾度も訪れる感染の波によって制限を受けながら活動や生活を続け、現在それぞれの状況の中で過ごしています。交流や人の派遣という他の国外伝道の働きにも制限がかかりました。その中でもオンラインでアジア太平洋や世界につながる経験も続けています。世界が苦闘するただ中で、何よりも祈りでつながることができますようお祈りしています。」と記されていた。

「宣べ伝る人がなければ、どうして聞くことができよう。遣わされないで、どうして宣べ伝ることができよう。」ローマ10:14-15と語られるように、いつの時代も「宣べ伝る人」「遣わされる人」が必要である。そのために、「福音のためなら、わたしはどんなことでもします。それは、わたしが福音に共にあずかる者となるためです。」1コリント9:23と語ったパウロのように、福音のために私たちも自分にできることを喜んで行っていきたい。それは、日々の生活の中で、福音を宣べ伝え、世界宣教の働きを覚えて祈りと献金を捧げることである。それによって私たちも世界宣教につながることができる。女性連合は今年度、目標献金額を4,000万円とし、私たち上尾教会の女性会は、18万円の献金目標額を掲げたので、献金を捧げ、惣菜バザーの収益を捧げたい。又『世の光』10月号の祈祷週間の祈りの課題に沿って、共に祈りを捧げていきたい。