コロナ禍の中で          教会員

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コロナウイルス感染拡大が、依然として止まらない。自覚症状のない軽症者も多いが、在宅治療者があっという間に死亡に至るケ-スもある。私たちにできる対策として三密の回避、マスクの着用、こまめな換気、手指消毒、ソーシャルディスタンスの実施等が奨励されている。これらのことを実行しながらも、感染の恐怖、いつ終息するのか予測できない不安に怯える。一緒に食事をしたり、思いっきりおしゃべりをしたり、笑いあったり、人間としての基本生活が制限され、人間関係の希薄化が生じているように思う。

一月のミニアシュラムで、講師の岩波先生はマタイによる福音書2章から、イエス・キリストの誕生の出来事を通して、人間は二つの心に分かれると話された。一つはヘロデ王の心。自己保身に固執し、不安と恐れから悪事を遂行してしまう生き方。もう一つは神の言葉の真実に従う生き方。占星術の博士たちのように御子との出会いを求め、旅の不安や恐れを乗り越え神の導きに従った時、そこには、感謝、喜び、賛美があふれていた。両者の何という違い。しかし、現実の私たちは神を信じつつも、時として不安や恐怖にかられる。神の言葉に聴くよりも自分の努力で何とかしようと思ったり、様々な情報に惑わされてしまう。感染者の日々の数だけに関心がいくと絶望か諦めしかないように思ってしまう。

光を創造し、闇を創造するのは神である。すべてを創造し御業をなすのは神である。神のご計画の中では人間は小さな有限の存在にすぎない。このような状況の中でも教会で礼拝をささげ、祈禱会で祈りを合わせ、日々聖書のみ言葉に聴くことのできる幸いに感謝したい。ウイルスを恐れず、神を畏れ、現実を受け入れつつ、いつも通りの信仰生活を全うしたい。恐れや不安に右往左往するのではなく、真実の神を畏れ、神の御業を待ちつつ、希望をいだいて歩みたい。

「これらのことを話したのは、あなたがたがわたしによって平和を得るためである。あなたがたには世で苦難がある。しかし、勇気を出しなさい。わたしは既に世に勝っている。」                   ヨハネによる福音書16章33節