皆さんは、コロナの感染を防ぐために、新しい生活様式が身についてきたのではないか。しかしこの生活様式が、障がい者からは戸惑いの声が上がっていることをご存知であろうか。ソーシャルディスタンス(社会的距離)の確保やマスクの着用などで、障がいのある方は、不便や不自由を強いられている。視覚障がい者は、人の手を借りて誘導してもらったり、物の場所を確認したり、日常的に人や物に触れる。手で触るだけでなく、体全体の感覚を動員して体感する。顔も周囲の状況をキャッチするアンテナの一つで、風の向きや壁が迫る感覚もつかむ。だが、マスクで顔が覆われると、その感覚が鈍る。又、聴覚障がい者は手話だけではなく、相手の口の動きから話しの内容を理解するので、マスクの着用は困難を来す。「ガイドヘルパーと散歩に行くのも遠慮した」とか、「手にして商品を選ぶので、思った商品と違うと棚に戻すことが周囲から見たら不快に感じるのではと懸念している」との声を聞く。
丁度、本日からNCCの“障害者”週間を迎えるが、「障害者」と教会問題ニュースの中で、委員長の日高馨輔(けいすけ)氏が下記のように語っていた。
「多くの障がい者がサポートを受けられず、行動の不便を感じながら閉じこもり、孤独の日々を送っているのではないかと思われます。そのために精神的病にかかって苦しんでいる人々もいると聞いています。もちろん、これは障がい者に限ったことではありません。すべての人に関わることでもあります。私は障がい者の一人として強い危機感を感じています。このような社会では、つながり合うことも支え合うこともありません。障がい者は、このような社会で生きることはできません。私たちは孤独では生きられないのです。一人ではなく、人との交わりの中で生きるようにと、神は私たちを造られたのです。
主イエス・キリストはこう言われました。
「わたしにつながっていなさい。わたしもあなたがたにつながっている。ぶどうの枝が、木につながっていなければ、自分では実を結ぶことができないように、あなたがたも、わたしにつながっていなければ、実を結ぶことができない。」ヨハネ15:4。
わたしたちは今、このような時だからこそ、より強くより真剣に主イエス・キリストを中心にしてつながるのです。そこにこそ支え合い、互いの命を尊重する心が生まれてくるのです。・・・今の時の終わりを信じ、互いに手を取り合い、共に喜び合えるその日が近いことを願い祈りつつ、希望を持って歩み続けて参りましょう。」