Day: 2019年11月17日

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幼子こそ真っ先に招かれるクリスマス

今月29日に、「0歳から3歳のクリスマス会」を行うが、クリスマスのメッセージは、幼子とその母親に真っ先に伝えられるべきものであると思う。聖書には、生まれたばかりのイエスを殺そうとする「殺意」や「悲しみ」や「恐れ」が語られている。イエスがお生まになったことを聞いて、「ヘロデ王は不安を抱いた。エルサレムの人々も皆、同様であった。」マタイ2:3とある。イエスの誕生を喜ばないどころか不安を感じた。この不安がやがて恐ろしい出来事を引き起こすことになる。ヘロデが自分の地位を脅かす可能性のある幼子を抹殺するために、ベツレヘムに兵士たちを送り、2歳以下の男の子を探してすべて殺させた。イエスはその前にエジプトに逃れて無事であったが、ベツレヘムでは子供を殺された母親の嘆きの声で満ちていた。
イエスが生まれた時代は、とても恐ろしい時代ではないか。しかし、自分の思いのために子供たちを殺したのは、旧約聖書に見られるように、ヘロデが初めてではない。またヘロデの後も繰り返し行われてきた。ナチス時代のドイツ人は、ユダヤ人の子供たちを忌まわしいものとして殺した。日本人も戦時中は中国や朝鮮の子供たちを殺し、アメリカ人もベトナムやイラクとの戦争で子供たちを殺した。日常に目を向ければ、私たちはこの日本で毎年20万人(実際は100万人とも言われる)の子供たちを人工中絶という形で殺している。望まない妊娠をした時、大半の親は、胎内の子を中絶して問題を解決しようとする。自分の地位が奪われるかも知れないとの不安からベツレヘムの子供たちを殺したヘロデと、自分の安定した生活を守るために胎内の子を殺す私たちと、どこが違うのか。全く同じではないか。
ヘロデが闇の中にいたように、私たちも闇の中にいる。救い主が来られることを信じない者には、闇がさらに深くなり、不安は増す。これが私たちの現実ではないか。そんな私たちのために、神の御子は生まれ、苦しみ、死に、甦ってくださった。「主はこう言われる。泣きやむがよい。目から涙をぬぐいなさい。あなたの苦しみは報いられる、と主は言われる。息子たちは敵の国から帰って来る。あなたの未来には希望がある、と主は言われる。息子たちは自分の国に帰って来る。」エレミヤ31:16-17。私たちが自分の手で涙を拭っても拭っても、また目から涙が流れ出る。しかし、悲惨な歴史に生きる私たちの未来に希望がある。神の独り子イエス・キリストが、歴史の終わりに再び帰って来てくださり、主を信じる者に永遠の命を与えてくださるからである。