Day: 2018年10月14日

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私から始める、世界が変わる!

今、世界の飢餓人口は8億人、9人に1人が飢餓に苦しむ、5秒に1人の子供が飢餓が原因で亡くなる。これは食べ物が足りないからではない。なぜなら、毎年世界では、23億トンの穀物が生産されて、もしこれが世界に住む73億人に平等に分配されていれば、一人あたり年間330kg以上食べられることになる。日本人が実際に食べている穀物は、年間160kg。世界では穀物に加えて野菜などの生産があることを考えれば、世界中の人たちが十分に食べられるだけの食べ物が生産されている。

飢餓の原因は、食料の不足が原因ではなく、人間の貪欲さであったり、社会システムであったり、不平等な文化にある。ボンへッファーは、「誰かが自分のパンを自分のためにだけ取っておこうとする時に、初めて飢えが始まる。これは不思議な神の掟である。」と警告を鳴らす。飢餓状態にある子供の80%は、余剰食糧を生産している国の子供たちである。輸出用(つまり日本などの先進食糧輸入国)の食糧を生産している隣りで、食べることがままならないという状態で過ごさなくてはならない子供たちが大勢いる。つまり、食糧支援を行うだけでは、根本的な解決には全く繋がらない。

5つのパンと2匹の魚」とを持った少年が、それらを「進んで捧げる」ことによって、皆が満腹するという奇跡が聖書に記されているが、これは富の偏在に苦悩する世界に与えられた希望である。主は、「お前たちは、わたしが植えていたときに食べさせ、のどが渇いていたときに飲ませ、旅をしていたときに宿を貸し、裸のときに着せ、病気のときに見舞い、牢にいたときに訪ねてくれたからだ。」「わたしの兄弟であるこの最も小さい者の一人にしたのは、わたしにしてくれたことなのである。」マタイ25:35-36、40 と言われた。トルストイはこの御言葉を読んで、「愛あるところに神あり」(靴屋のマルティン)という民話を書いた。トルストイは、目の前にいる困っている人こそ、イエスだと気づいた。

日本国際飢餓対策機構の標語に、「わたしから始める、世界が変わる」とあった。愛が行動に表わされ、これが一人また一人と広がる時に、支えられる人も支える人も、心豊かにされ、飢餓と貧困に苦しむ人が必ず救われると信じる。「愛の反対は、憎しみではなく無関心ですマザー・テレサは語る。愛は、相手に関心をもつことから始まる。私たちも飢餓に苦しむ人々に関心をもち、愛を見える形で表していきたい。そして愛の冷えた社会で本当の豊かさを分かち合いたい。「我らの日用の糧を今日も与えたまえ」と、世界中の人々に食物が与えられることを、主に祈り求めていきたい。