病者の祈り         藤原 俊子

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心を新たにして自分を変えていただき、何が神の御心であるか、何が善いことで、神に喜ばれ、また完全なことであるかをわきまえるようになりなさい。」ローマ12:2

父は2014年4月14日に天に召されました。後天的な難聴、癌、脳腫瘍、と彼を数々の苦しみが襲いました。しかし、皆は口をそろえて、父を幸せな人だと言うのです。父の車いす生活が数年続いたのですが、教会の皆さんが心に留めていただき、いつも父に温かくしてくださり、父は逆にそんな生活を楽しんでいるかのようでした。自分のできないことを笑いに変えてしまい、父の周りはいつも笑いの渦です。私たち家族も、病気のことはもちろん苦しみではありましたが、父を中心に皆がスクラムを組み、「としおチーム」ができました。寝たきりになった父は、何度も通ってきていただく牧師先生はじめ教会の兄弟姉妹方に支えられ、医療チームも心強く、好きな音楽を療法にとりいれて癒していただいたりして、父は毎日「ありがとう」を繰り返し、にこにこ笑ってこの世を去っていきました。

牧師先生、教会員、家族、自分自身で神に祈りました。父は祈りに支えられ、神を信じていました。お医者さんに宣告されていたよりもはるかに長く生きることができましたが、しかし、病気は治ることはありませんでした。神は、父の願いを聞き入れてくださり、父はあらゆる人の中で最も豊かに神に祝福されたのだと私は思います。

ある高齢で敬虔なクリスチャンの婦人が、ご不自由な肢体をしておられるのに「神様がこれから私にどんな恵みを与えてくださるか楽しみです。私は、今だからこそ気づくことがあるのです。これが恵みなのです。」とおっしゃいました。こんなに心に響いた言葉は、未だかつてありませんでした。

キリスト者は、「あなたは心をつくし、精神をつくし、力をつくして、あなたの神、主を愛さなければならない。」申命記6:5と聖書に書かれているように心を低くし、神のみ心を求め、それに従うことが求められています。神の求めの大きさに呆然となることがありますが、私たちは共にみ言葉に導かれ、神に祈って頼り、とりなしの祈りに支えられて大きな働きができていくと信じています。共にみ言葉に耳を傾け、互いのために祈り合い、支え合うために、教会という群れに招かれているのです。この群れを大切に、神のスチュワードとしてすべての人のために祈っていきたいと思います。