世界バプテスト祈祷週間を迎えて

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本日から「世界バプテスト祈祷週間」を迎えた。世界のバプテスト教会が、全世界への福音宣教のために祈り、献金を捧げるこの「世界バプテスト祈祷週間」は、死に至るまで神に忠実であった南部バプテストの宣教師ロティ・ムーンを記念して始まった。

ロティは、1873年、33歳の時に宣教師として中国に遣わされ、40年間一生懸命に福音宣教に励んだ。彼女は、一時帰国の際に、南部バプテストの女性たちに中国宣教のための祈りと献金を呼びかけると同時に、後に続く中国宣教に献身する宣教師を求めた。ロティは、飢餓で苦しむ人々のために献身的に奉仕し、ついに病に倒れた。そして、病気療養のために米国に帰る途中、神戸港に寄港した船の中で、1912年12月24日、クリスマスイヴの鐘を聞きながら、静かに72才の生涯を閉じた。後に残された残高ゼロの銀行通帳には、「私のような寂しさを経験する宣教師が決してないように」と書かれてあった。世界宣教のための献金をアメリカでは、ロティームーン・クリスマス献金」と呼んでいる。そして彼女たちの祈りと献げものによって、日本にも宣教師が派遣され、日本全国に教会だけでなく、西南学院・西南女学院や京都バプテスト病院・看護学校、天城山荘などが建てられていった。

日本では1931年、困難な生活の中、世界伝道の信仰に目覚めたバプテストの女性たちによって世界バプテスト祈祷週間が始まり、現在に受け継がれる。現在、女性連合を中心として呼びかけがなされているが、決して女性会だけの働きではない。連盟の協力伝道の一環として、主の「全世界に行って、すべての造られたものに福音を宣べ伝えなさい」マルコ16:15の命令を受けて、私たち一人一人が世界宣教(国外伝道)を覚えて祈る時である。この世界宣教がなければ、私たちの所にまで福音が届けられなかったことを思うと、世界宣教は私たちの教会にとっても大切な使命である。

連盟は、インドネシアに野口日宇満・佳奈宣教師、カンボジアに嶋田和幸・薫宣教師、またルワンダへ佐々木和之さんを国際ミッションボランティアとして派遣し、シンガポール国際日本語教会の伊藤世里江牧師にミッション・コーディネーターの働きを委託している。それぞれの働きは遣わされている場所で異なり、また文化や習慣や言葉も違うが、しかし、現地の人々と福音に生きる喜び、悲しみや苦しみを共にしていることは共通している。異なる文化の中で生活し宣教することは大変なことであり、寂しさも感じるだろう。宣教師とその家族を覚えて祈り、支えていきたい。